MediaTekとZTE 初のNB-IoT R14の商用利用認証の取得を発表しNB-IoTを推進

NB-IoT R14の高速通信テストを完了、初のR14対応チップセットの量産を開始

2018 年 2 月 27 日 - 午後 2:00

バルセロナ(スペイン)2018年2月27日、MediaTek Inc.は(本社:台湾新竹市、以下MediaTek)27日、業界初のNB-IoT R14の商用利用の認証を取得したことを発表しました。これはNB-IoT R14が、大規模な商用展開の段階に入る準備が整ったことを意味します。ZTEのサポートを受け、両社はNB-IoT R14 Cat-NB2仕様の高速通信テストを完了しました。R13のuplink/downlink 60/21kbpsに対し、R14では150/100kbps以上の高速通信が可能になります。そのためCat-NB2では、Firmware Over The Air (FOTA)や、Voice Over Messageの他、低遅延、高速通信が求められる様々な使い方が実現出来る様になりました。

R13規格で定める通信のピークレートでは、急激に拡大し、様々な用途に広がりを見せるIoTアプリケーションをサポートしきれなくなってきています。NB-IoT R14仕様は、より大きな転送ブロック(2536 bits TBS)と2HARQプロセスを使用することにより、100kbpsを超えるアップリンクおよびダウンリンクのピークレートを達成することができるようになりました。さらに、NB-IoT R14ではモビリティー、ポジショニング、マルチキャスト、マルチキャリアなど、機能を拡張し、成熟産業におけるIoT化に向けてより良い技術を提供します。

MediaTek Corporateのバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャー(ホームエンターテインメント事業グループ)であるジェリー・ユー氏は「NB-IoTはIoT時代の主要技術の1つである。テクノロジーおよびエコシステムの予備開発を完了した後、NB-IoTは2018年に商用段階に入り、様々な用途で活用されています。MediaTekは、NB-IoT R14をサポートする高集積なMT2625やMT2621チップセットの開発、China Mobile(中国移動通信)と協力して業界最小のNB-IoTモジュールを開発するなど、常にNB-IoTの先頭に立ってきました。本日、われわれはZTEと協力してIoT産業を前進させる初のNB-IoT R14商用認証を完了しました。将来、MediaTekは通信キャリア、基地局・装置メーカー、端末メーカーと緊密に協力してNB-IoTの商用利用を普及させ、IoT時代を推進していく」と語った。

MediaTekはNB-IoT R14仕様をサポートするシングルモードのMT2625とGSM+NB-IoTデュアルモードのMT2621の2つのチップセットをリリースしております。MT2625は量産対応されており、商用利用を前提とした製品にもご利用頂けます。MediaTekは2018 MWCでMT2625とMT2621の両チップセットを搭載したウエアラブル・デバイスの展示をしております。

MT2625の詳細はウェブサイトhttps://www.mediatek.com/products/nbIot/mt2625、MT2621の詳細はウェブサイトhttps://www.mediatek.com/products/nbIot/mt2621を参照。さらにウェブサイトwww.mediatek.com/productsも参照。

 

###

 

MediaTek について

MediaTek Inc.(台湾証券取引所:2454)は、年間15憶台のコネクテッドデバイスを提供しているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイルデバイス、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、およびIoT製品向けに革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発で市場をリードしています。イノベーションに向ける当社の取り組みによって、スマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、OTTボックス、ウェアラブル端末、自動車用ソリューションなどの幅広い製品において、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野の市場を牽引する地位を確立しました。MediaTekは、スマートテクノロジーを通じて人々が視野を広げ、目標の達成に貢献します。当社はこの概念を「Everyday Genius」と呼び、企業活動の原動力としています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。www.mediatek.com