MediaTek 音声および画像処理アプリケーション向けエッジAIプラットフォーム i350を発表

低消費電力なi350は、エッジAIデバイスに安定した接続性と高度なマルチメディア機能をもたらします

2020 年 10 月 14 日 - 午前 8:38

新竹、台湾MediaTek Inc.(本社:台湾新竹市、以下MediaTek)は本日、画像処理および音声エッジ処理を必要とするAIoT製品向け「i350」を発表しました。この製品はAPU(AIプロセッサ)とデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を内蔵し、高度に統合されたエッジAIプラットフォームで、顔認識、物体検知、ジェスチャー認識、モーション検知、ライセンスプレート認識(LPR)、音声活性化と音声認識、遮音、バイオテックと生体認証などの機能を備えたアプリケーションに強力なエッジAI処理能力をもたらします。

「画像処理および音声AIoTアプリケーションが一般的になると、開発時間短縮のため、幅広いマルチメディア、接続オプションをサポートするi350のような高度に統合されたソリューションが求められます」とAIoTBUのAGMであるHenryYehは述べています。 当社の「i350プラットフォームは、次世代のスマートホーム、商用および産業用アプリケーション向けに、極めて低い消費電力で強力なエッジAI処理を実現します。」

i350エッジAIプラットフォームは、専用のAPUとDSPを搭載し、電力効率の高い14nmプロセスを採用し開発されました。タッチ・インターフェースと豊富なアプリケーションを備えた高解像度ディスプレイのサポートにより、小売店や商業施設内のスマート家電、スマート・アクセス、自動販売機、販売店、POS(Point of Sales)システム、或いは産業や医療環境におけるハブなどに最適なプラットフォームになっております。

i350は、高速2GHzクアッドコアArm Cortex-53 CPUと高性能Arm Mali-G52 GPUを統合しています。また、最大13MPの高解像度カメラをサポートし、きめ細やかで信頼性の高い静止画および動画撮影機能を必要とする次世代アプリケーション向けに、フルHD @ 60fpsのHEVCを使用した高速ビデオエンコーディングもサポートしています。さらに、OpenGL ES、OpenCL、Vulkanを介した共通APIのサポートにより、お客様はi350を搭載したデバイス向けの革新的なアプリケーションを容易に開発することができます。

i350は、Wi-Fi 5、Bluetooth 5、GNSS、FMラジオなど、さまざまな接続オプションを提供します。また、このプラットフォームは、OEMが低コストで高いパフォーマンスを満たすため、メモリやフラッシュメモリに自由度の高い選択オプションを提供しています。

i350チップセットの追加により、AIoTエコシステムのパートナーは、このプラットフォームのAI機能を活用した革新的なアプリケーションを容易に開発することができます。

製品詳細についてはこちらをご覧ください: https://www.mediatek.com/products/AIoT/i350-mt8365



MediaTek Inc. について

MediaTek Inc.(台湾証券取引所:2454)は、年間 15 憶台のコネクテッドデバイスを提供しているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイルデバイス、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、および IoT 製品向けに革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発で市場をリードしています。イノベーションに対する献身的な取り組みにより、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野で市場を牽引する地位を確立しています。それらの技術はスマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、5G、音声アシスタントデバイス(VAD)、ウェアラブル端末、自動車用ソリューションなど幅広い製品において活用されています。MediaTek は、スマートテクノロジーを通じて、人々が視野を広げ、容易に目標を達成出来るようになることを望んでいます。優れたテクノロジーを誰もが利用できるようなることを、企業活動の原動力としています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。https://www.mediatek.com/