MediaTek NB-IoT MT2625 SoCのソフトバンクでの相互接続性試験を完了

2018 年 7 月 11 日 - 午前 11:00

MediaTek Inc.は11日、ソフトバンク・グループ(SoftBank Group Corp.)の子会社であるソフトバンク株式会社(SoftBank Corp.以下「ソフトバンク」と表記)とのNarrowBand IoT(NB-IoT)の相互接続性試験がこのほど完了し、将来、NB-IoTアプリケーションを日本国内で商用化していく準備が整ったと発表しました。今回のソフトバンクでの相互接続性試験の完了は、MediaTekが進めている世界市場でのNB-IoTの準備のための努力とコミットメントの一端を示すものである。

MediaTekのコーポレートバイスプレジデント兼インテリジェントデバイス・ビジネスグループ・セネラルマネジャーであるジェリー・ユー氏は「今回の試験完了は、成長著しいNB-IoT業界をリードしているMediaTekの地位を一層強固にするものである。ソフトバンクは日本を代表するイノベーターであり、ソフトバンクにおけるNB-IoTの試験完了は、このイニシアチブに取り組んできたわが社の努力の成果である。MediaTekは既に、3GPP でのLPWA仕様の策定と導入において主導的な役割を果たしており、高度に統合されたシステムと、電力効率の高いコネクティビティーといったNB-IoT技術の持つ潜在力を実証してきました」と語った。

MediaTekは昨年、低消費電力が要求される軽量、小型のIoTデバイスの要件を満たすMT2625 NB-IoTシステムオンチップ(SoC)を発表しました。MediaTekの技術は、バッテリーのみでIoTデバイスが長期に渡り駆動することを可能にし、コネクテッドデバイスの使用場所と用途を広げ、Internet Of Thingsの世界を拡大します。今回の試験の完了により、MediaTekのNB-IoTチップがソフトバンクのネットワーク上で問題なく使用出来ることが確認され、日本を代表するネットワーク上でも低電力IOTデバイスが使用出来る道が開かれました。

MediaTekのMT2625 SoCは、arm(R)Cortex(R)-Mマイクロコントローラー(MCU)、擬似スタティックRAM(PSRAM)、フラッシュメモリー、パワーマネジメントユニット(PMU)を小型パッケージに組み込みむことで製造コストを引き下げるとともに、市場投入までの時間を短縮することを可能にするシングルチップソリューションです。MT2625は、3GPP R13(NB1)およびR14(NB2)規格の全周波数帯域(450MHz~2.1GHz)をサポートし、スマートホーム制御、トラッキング、スマートメーターなど幅広いIoTアプリケーションに活用出来ます。

MediaTek MT2625の詳細につきましては、http://www.mediatek.com/products/nbIot/mt2625 を参照ください。

MediaTek Inc.について

MediaTek Inc.(台湾証券取引所:2454)は、年間15憶台のコネクテッドデバイスを提供しているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイルデバイス、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、およびIoT製品向けに革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発で市場をリードしています。イノベーションに向ける当社の取り組みによって、スマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、OTTボックス、ウェアラブル端末、自動車用ソリューションなどの幅広い製品において、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野の市場を牽引する地位を確立しました。MediaTekは、スマートテクノロジーを通じて人々が視野を広げ、目標の達成に貢献します。当社はこの概念を「Everyday Genius」と呼び、企業活動の原動力としています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。www.mediatek.com